ポッティング入門編
ポッティング市場を広げましょう!
ポッティングをこれから始めようと考えている方、やり始めで悩んでいる方、ポッティングについてもっと詳しく知りたい方に向けて、株式会社プロモのこれまでの経験・知識もとにお答えしていきます。
シールラベルへ塗布をするポッティング市場は現在でも小さく、これまでスタンダードとなる会社がいなかったため広まっていなかっただけなのです。プロモではポッティング市場はこれからもっと大きくなると予想しております。
プロモの加工・機械を使わずに独自で、他社でポッティングを行うとしてもそれはライバルと考えるのではなくポッティング業界を盛り上げる仲間だと考えてお話をさせていただきます。
ポッティング加工は難しいですか?
主剤となる「ポリオール」と硬化剤の「イソシアネート」という2つの液体を均一に混ぜ合わせることと、ゴミが入らないように気を付けること、湿度の低くて一定の環境で行うことさえ守ればきれいな透明なドーム状のシールが出来上がります。
ポッティングマシンは購入できますか?
また、プロモのポッティングマシン専用のポリウレタン樹脂のご提供も行っております。
さらに、卓上型の小型ポッティングマシンの販売も行っております。
ポッティングマシンの操作は難しいですか?
ポッティングマシンは多軸にできますか?
しかしプロモではXY座標の精度やチューブ洗浄・交換を考慮すると1軸の方が効率がいいので多軸は使いません。
固まった樹脂の表面に跡がつくのですが?
2液の撹拌が均一でない場合 湿度が高い(50%以上)場合が挙げられます。
対応策は混ぜる回数を増やす、湿度を40%以下にすることです。
それでも跡がつくのですが?
塗布のやり方を工夫してください。中心から外側へ樹脂が流れるように樹脂同士が干渉しあうと乾燥後、ぶつかり合った境目で跡が付く場合があります。
気泡が出るのですが?
脱泡がたりない場合がほとんどだと思います。イソシアネート、ポリオールは水分との結合しやすいため真空ポンプで脱泡をしておかなくてはいけません。塗布時、乾燥時の湿度が高い場合も起こります。
また、下地の印刷のインクやメディアの素材とウレタン樹脂が化学反応して気泡が出る可能性があります。その場合PETラミネートをして対処することができます。(PPラミは場合によってはNG)
乾燥するとゴミが付いているのですが?
乾燥には時間がかかるためクリーンルームにするのがベストですが、ない場合できるだけきれいな空気にし、乾燥の際はカバーをしてください。服装も静電気の起きにくい作業服を着用しましょう。
時間が経つと黄ばむのですが?
安いウレタン樹脂や海外のウレタン樹脂の場合、紫外線により黄ばむ恐れがあります。黄ばみも早ければ数カ月で表面が黄色く変色します。プロモでは難黄変タイプの樹脂を使用しています。価格は高くはなりますが難黄変のウレタン樹脂をお勧めします。
どこの樹脂がいいですか?
日本製の樹脂ならばどの会社も悪くないです。ご自身に合った樹脂を選んでください。SDSとRoSH資料は出してもらうようにした方がいいです。
ウレタン樹脂の良さは?
プロモではウレタン樹脂しか取り扱っていないためエポキシ樹脂、アクリル樹脂の良さはわかりませんが、ウレタン樹脂の良さは弾性、摩耗性、耐油性に優れていることです。印刷面では常温硬化のため印刷物の色変化が少ないと思います。
シールラベル以外にもポッティング加工はできますか?
ポリウレタン樹脂は絶縁なので基板を埋め尽くしにも使用することができますがプロモで取り扱うシールラベル用の透明ウレタン樹脂は高価なのでもったいないです。
機械メーカーは他にありませんか?
機械メーカーはたくさんあります。2液ディスペンサーやXYロボットで検索するとでてきます。ほとんどが機械メーカーと樹脂メーカーとのつながりがないため、あくまでも自己責任でカスタマイズして作る必要があり費用と時間がかかります。プロモでは現在の機械になるまでに10年の歳月を費やしました。